学長挨拶
大学教育を希望するすべての人に
見晴台学園大学は、発達障がいの中・高校生のための見晴台学園(1990年開設)の生徒たちのもっと学びたいという願いに応えて誕生しました。現在は、一般の高校や特別支援学校高等部などの卒業生にも広く開かれています。
我が国では高卒者の56%(東京都72%)が四年制大学に進学する時代に、学習に困難を持ちながらも、もっと学びたい、人類の叡智に触れたいという願う若者たちにも、大学教育の機会を提供し、大学の門戸を開放していくことが求められています。
見晴台学園大学では、発達障がいなど学習の困難さを持つ青年の一人ひとりに寄り添い、安心して学びあえる大学づくりをめざしています。そして、大学教育における彼らへの学びの支援の在り方を実践的に明らかにしていくことで、今後、我が国の新たな大学像=インクルーシブな大学の学びの構築に寄与していきたいと思います。
文科省は2017年度から「特別支援教育の生涯学習化」「学校教育から生涯学習へ」に大きく政策転換をしました。学校教育だけでなく、生涯にわたる学び支援を通して、人間としての発達・成長を支援していくというものです。私たちは、今後、差別や格差の解消をめざす大学づくりをめざすと共に、生涯の学び、発達に取り組む生涯学習支援としての役割を担っていきます。
多くのみなさんのご支援とご協力をよろしくお願いします。
NPO法人みはらしだい 見晴台学園大学
学長 田中良三




